竹上新市長は早くも大きな一手を打ち出しました。
これまで市役所前通りに2つの観光交流拠点施設を建設するとしていた前市長の計画に対して「一度立ち止まって見直す」としたのです。
図書館PFI事業の議論紛糾のどさくさに紛れてごり押しに進めてきた無計画な事業(前市長の暴走を止めることができなかったことについては議員として猛省します)の見直しとあって、松阪市にとっては極めて喜ばしいことであり、これから議会としても市民の皆さんに対して大いに前向きな経過報告ができると気分も高まっています。
そもそも本事業の肝は、7年後の平成34年(2022年)が三井高利生誕400年の節目の年にあたることから、これを機に松阪市の宝としての三井家を今一度顕彰しようではないか、というところにありました。
ところが、何を思ったか前市長は自身の成果を急ぐあまり、老朽化の著しい産業振興センターはそのままに、その真隣に新施設を建設すると言い出し、更にはそれにも飽きたらず、同じ通りに面して整備された長谷川邸の真ん前に2つ目の施設を別館として建設するとしたのです。
誰が見ても無謀だと思うこの計画に対し、「待った」を掛けた新市長の判断はむしろ当然のことと言えましょう。
新市長は来年度に向けて作成するとしている松阪市の(新)総合計画に合わせて観光施設整備を再度計画し直すと発言しました。大いに期待したいと思います。
是非、松阪にお住まいの皆さんも市全体のまちづくり・観光振興を見据えたアイデアを、そしてまた将来の子供たちに自信を持って引き継ぐことのできるアイデアをどしどし出していただけたらと思います。
松阪市の未来に僅かながらも光が射し込み始めたような気がします。